14時間目:コンボの基礎知識
~キャンセルの基本~
皆さんこんにちは。ストゼミ講師のMr,スキルスミスことbugです。
今回はコンボにまつわるとても重要なテクニックである様々な「キャンセル」について解説していきましょう。
なお、前回の講義で解説した通り空中コンボはタイトルごとでの要素が強いので、
今回紹介するテクニックは基本的に地上コンボに関するテクニックと思っていただけるとイイと思います。
キャンセル
通常技の中には当たった瞬間に必殺技で動作を上書きしてしまえるものがあります。
この必殺技で通常技のモーションを途中から上書きする事を「キャンセル」と呼びます。
他の「~キャンセル」と表現分けする場合に「必殺技キャンセル」や「キャンセル必殺技」と前後に「必殺技」を付ける事もありますが、
普通「キャンセル」だけで表現されるのはこの要素ですね。
普通に通常技から必殺技を最速で出す場合、
通常技が当たった後の残りの硬直時間(持続の残り+硬直)が終わった瞬間に必殺技を出すという風になるわけですが、
キャンセルができるとこの部分を丸ごと飛ばしていきなり必殺技に繋げる事ができるわけです。
タイトルにもよりますが、キャンセルはかけれる通常技の動作全てでかけられるわけではなく、
当たった瞬間にだけキャンセルがかかるのが基本で、
硬直まで動作時間が経過してしまうとキャンセルがかからなくなります。
攻撃が当たった瞬間にしかキャンセルできない、とだけ聞くと凄く難しそうな印象を受けると思いますが、
ヒットストップしてる時間は全部この「当たった瞬間」に含まれるので、
ものにもよりますが入力速度自体はそんなに厳しいものではないです。
というよりキャンセル必殺技はヒットストップ中に入力するものだと思ってもらった方がいいと思います。
つまりはヒットストップの時間が長ければ長い程キャンセル必殺技を出すための入力時間が長くなる=簡単になるという事なので、
弱攻撃より強攻撃の方がキャンセルするのが簡単になったりします。
このキャンセルという仕様は元々狙って入れていたわけではなく、
必殺技を出しやすくする要素として通常技の出がかりを必殺技で上書きできる仕組みを入れていたわけですが、
上書き可能な時間よりも発生が速い攻撃は当たってからも必殺技で上書きできてしまった、
でも面白いから残しとこうというのがキャンセルが生まれた経緯です。
そんな感じでキャンセルは単発の必殺技を出しやすくする仕様の副産物として生まれたものなので、
基本的にキャンセル可能なのは通常技カテゴリから必殺技カテゴリのルートだけになります。
特殊なもの以外だと通常技→通常技や必殺技→通常技、必殺技→必殺技といったカテゴリ推移のキャンセルはできません。
また、ものによっては特殊技でもキャンセル可能なものがあったりします。
キャンセル可能な通常技は限定されていますが、キャンセルで出す必殺技は何でもOKです。
例えばリュウはしゃがみ中Kがキャンセル可能ですが、
波動拳、昇龍拳、竜巻旋風脚とどれでもキャンセルで出す事ができます。
ここまでの基本を軽くまとめると
①キャンセルをかけられる通常技は何でもいいわけではなく決まっている
②キャンセルは当たった瞬間しかできない
③ヒットストップ中に入力できればOK
④キャンセル可能なルートは通常技→必殺技の一方通行
⑤キャンセルをかけて出す必殺技は何でもいい
タイトルによってはこの基本と丸ごと違ってる場合(全通常技がヒット成否関係なしでどこでもキャンセル可能とか)もありますが、
その辺は「このタイトルはこうなんだな~」ぐらいの認識にしときましょう。
空キャンセル
攻撃が当たらない状態を他の行動でキャンセルする事を「空(から)キャンセル」「空キャン」と呼びます。
これは通常技→必殺技だけではなく色んな動作で起こりますが、まとめて空キャンと呼びます。
当たってないのにキャンセルしちゃうのって何か使い道あるの?と思われそうですが、
実はマニアックな使い方が色々出てくる部分だったりします。
この辺は相当先の話になるので、ここでは用語として覚えておきましょう。
連打キャンセル
通常技の中には同じ攻撃を本来の硬直が解ける前に続けて出せる攻撃があったりします。
基本的には弱攻撃で連打が利く感じのものに設定されていて、
それを「連打キャンセル」「連キャン」と呼びます。
普通のキャンセル同様連キャンも可能な攻撃は決まっていて、
必殺技キャンセルに比べてキャンセル可能な時間幅が広いのが基本です。
連キャンにはこの他にもいろいろな要素が絡んでくるのですが、
その辺はタイトルによって全然変わってくるので、ここでは基本の
「同じ技でのみ硬直途中に連続で出せる弱攻撃があり、それを連打キャンセルと呼ぶ」
を覚えておきましょう。
まとめ
昨今の格ゲーには今回解説した基本のキャンセル要素に加えて
「何々をキャンセルして云々」といったシステムが色々付いてると思いますが、
要素としては必殺技キャンセルの延長線上になってる事がほとんどなので、
基本をしっかり把握しておけば対応できると思います。
キャンセルは要素解説だけではなかなかイメージしにくいと思いますので、
次は補習講義として実際にキャンセル必殺技を出すポイントをまとめた「キャンセルのコツ」を開講したいと思います。
それではまた次回お会いいたしましょう。
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