CONTENTS

傘が語る大きな雨音

  • 1
2026.02.06

Revelationsが紡ぐ― 新しいバイオハザードの音楽|鈴木幸太/Kota Suzuki

Section4に該当する「リベレーションズ」シリーズは、外伝の立ち位置でありつつも、本編の物語の空白期間を埋める重要な作品群です。
初期シリーズを彷彿とさせるサバイバルホラーに回帰しつつ、現代的なゲームプレイも取り入れ、
海外ドラマのように、物語が複数のエピソードに分かれて展開され、インパクトのあるエンディングから次の話へ繋がっていくという、クリフハンガー形式を取り入れたことを最大の特徴としたシリーズです。
そして、私の担当したバイオハザードタイトルの中でも、一層思い入れの強い作品となっています。

初リリースは任天堂3DSのハードでしたが、当時社内で開発されていた映像を見て、衝動的に上司に掛け合って「担当させてください!」と、強く立候補しました。
何か新しいことができそうな予感がしたのです。

無事担当が決まり、まずは「ドラマらしい音楽演出とは何か」「リベレーションズにしかできない音楽演出とは何か」を徹底的に考えました。
インスピレーションを得るため、当時は海外ドラマのDVDを徹夜で見た記憶があります。(研究のつもりがのめり込んでしまい・笑)
結果、定型化された演出があること、そこにアイコニックな音楽が存在すること、を取り入れ、それをバイオハザードの音楽で表現することに決めました。
そして、テーマ曲「Revelations」が誕生しました。
この楽曲は、ショート版として使えば、「前回までのあらすじ」として機能し、かつ、ロング版として使えば壮大なテーマ曲としても機能する、という構成で作りました。
テレビCMにも使っていただけたのは良い思い出です。

サウンドのメンバーで仮音声を収録して、自分でつたない動画編集して、「こういうあらすじ演出はいかがでしょう?」とディレクターにプレゼンをして、快く受け入れていただけた経験は、自分のゲーム作りの土台になっている気がします。
(なお、この楽曲は、のちに『リベレーションズ2』でも、アレンジし、同じく、あらすじ演出を彩っています)

リベレーションズのイメージは海、海といえばピアノ…。(※個人的な見解です・笑)
ピアノは奏ですぎるとホラーから乖離してしまうこともあるので、前担当である『5』では封印していた楽器でしたが、リベでは思い切って使うことで、美しさと狂気を同居させ、それが新しいバイオハザードの音楽になるのではないか、と考えたのです。
ピアノやオーケストラは収録を行いましたが、特にピアノについてはかなりテンポの速い中でのアルペジオ、さらには次々に展開する複雑な楽曲構成で作曲してしまったため、どうなることかと思いましたが、一流のミュージシャンの方が見事な演奏をしてくださり、大変満足のいく収録が叶うこととなりました。

『リベレーションズ2』では、音楽演出こそドラマ仕立てであることに変わりはありませんが、音色のアプローチは『リベレーションズ1』と変えています。
孤島の監獄が舞台ということで、そこから「鉄」「水」というキーワードを抽出し、アメリカで活躍する作曲家Nima Fakhrara氏とのコラボレーションにより、オリジナルの楽器を製作するという取り組みを行いました。
「Revelations」や「Lost」といった、『リベレーションズ1』でもアイコニックな役割を担っていた楽曲は、『リベレーションズ2』でもアレンジして使用することで、シリーズとしての統一感を出すことを意識しています。

ぜひ、この「リベレーションズ」シリーズの音楽たちを、30周年コンサートでは特別バージョンで聞いていただければと思っておりますので、楽しみにお待ちください!


オーケストラコンサートの
魅力が詰まった
「Symphony of Legacy」PR映像はこちら





  • 1

BACK TO LIST

通信エラーが発生しました (エラーコード: UAP0001)

Safariをご利用の方へ
ご利用のブラウザがSafariの場合、"バイオハザードアンバサダープログラム"が
正常に動作しない可能性があります。
その際は、以下のいずれかの方法にてご利用願います。