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ROUND 3:平木雄一郎さん 後編

主人公

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平木さんは
主人公キャラ&かっこいいキャラを
担当されることが多いんですが、
なんとゲーム制作で初めて担当した
あの K○Fの 草○京※1 についてお聞きしても良いですか?

どんな思いで作られたのでしょうか?
※1 学ランを身に纏った炎を操るあのキャラ。下はイメージです。
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デビューの時はね
やっぱり、リュウが圧倒的なライバルというか
壁だったね。

○薙 京のドット打ってた時は
「絶対に超えないといけない!」と思っていたけど
同時に「絶対に超えられない」とも思っていたよ。

一番最初のキャラだからね。

一番最初のその世界の主人公というか
パイオニアだからね。

絶対勝てることは無いけど
並べるくらいにはなりたいと思ってたよ。


前編でも書いたけど
俺、ゲーム業界デビューが遅かったから
本気でそう思ってて

でも他所のゲームの主人公って
はなから勝つ気がない、というか
勝負する気が無いように見えてたのね。

同じ道をたどったって
勝てっこないのに...という思いがあって
草薙 ○が出来たんだよ。

同じ道を行っても勝てないなら
違う魅力をを作ればいい
って考えがあったのよ。

あの時代の主人公ってみんな修行が好きだったんだよね
さわやかで、熱血漢で。
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そうですね。
みんなムキムキでワイルドでしたね。
しかも芯が通っていて
真面目。
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そういうテンプレがあったじゃない?

だから「なんで修行が嫌いじゃダメなの?」
「才能があるから強いじゃダメなの?」
「普通にイケメンでモテてちゃだめなの?」

ってのがあって
あっちを作ったんだよ。
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意図して狙ってやったんですか?
あ、あれか
ゲームに染まっていなかったからか。

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そうだね。
両方あると思うよ。
染まってなかったからという
側面はあったかもしれないね。


ライバル

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さらにそのあと
○薙 京のライバル※2 を作られるじゃないですか。
主人公が大当たりだったので
プレッシャーあったんじゃないですか?
※2 紫の炎を操るあのキャラ。下はイメージです。
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特になかったよ(あっさり)

「え、アレよりもっといいキャラ作ればいいんでしょ」
みたいな。
もっといいネタがもう1個あったから。

だってア○ロ作ったらシャ○作るのはやり易いでしょ。
矢○ジョー作るより力○徹作る方が楽なはず。
いいライバル作るってのはやり易いはずなんだ。
形としてライバルって決まった時点で
ほぼ、そのキャラは勝ち目が見えるんだよ。

人気が出たキャラクターが居たら
そのライバルが欲しいってのが
一番わかりやすい気持ちなんだよ。
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なるほどね。
その設定だけで
独り立ちできますからね。
説明が半分で済む感覚です。
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具体的にどうかっこよくすればいいかは
生みの苦しみはあったよ。
動きと性格をどうするかという点でね。

草薙 ○が主人公で炎使い、ある側面では熱血だから
その反対の青くてクールで来るだろうって
開発チームは勝手に思ってたんだ。

設定はテンプレで良いと思ったんだけど
中身はなにかしてやろうと思って。

あえて凶暴なやつにしてみた。
まさか爪で引っ掻くとか、
野獣的な動きをするとは思わないじゃない。
見た目クールだけど
闘い始めるとワイルドってのを狙いました。

それを他のメンバーには黙ってたから
キャラを画面に出した時
「え、こっちなの!?」って(笑)

待機の1枚絵だけは出してたから
みんなもっとシャープな
動きだと思ってたんだよね(笑)

しかも「屈強キック」出すと
バタン!って落ちちゃうし(笑)
「え、落ちちゃうの!?」って(笑)

色々想定外の動きをさせたから、
リアクションを見てて面白かったよ。
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思うツボですね(笑)
それだけ反応があれば
印象にも残るし
キャラ個性も引き立ちますね。
ユーザーさんの反応も良かったですしね。
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「欲しい物がこれ」って解っているから
それをキープしつつ
「予想外、想定外」の物を
「想定以上のクオリティ」で出す
という思いで〇神 庵を作ったんだ。
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キャラを作るときに
必ず何かフックを付けるのですね。
何か、残るものというか。
印象づけるというか。
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キャラを作るときは
最初「呑み込めない」キャラを
作るようにしている。

さらっと呑み込めるのではなく
最初の一口目が引っかかる。
その内、それが良くなるようになるからさ。
ちょっとここが嫌だなぁ
ここが引っかかるなぁ、というのを
あえてやってるんだ。

すぐ呑み込めちゃうと
忘れられちゃうからさ。

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そうですね。
そうじゃなかったら
指の間に三本日本刀挟んだりしないですよね。
両方で六本とか。
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はははははははは(笑)
そうだね。
あれも一刀流の時は良いトコの子
六爪は彼の波乱万丈の人生の
二面性を出そうと思ってたのよ。


リュウと醤油ラーメン

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今回、ストリートファイターVで
リュウのモーションを作ってみて
どうでした?
色々お願いしてしまいましたが。
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感慨深いよね。
デビュー作でライバルとして
大きい壁だったキャラクターだし。

ゲーム業界でアクションやっていたら
いつかは作ってみたいと
みんな思ってるキャラだから。

全部はやっていないし
アドバイスだけだけれども、
関われて、よかったよ。
個人個人の熱量が高まっていくと
良いチームになるからね。
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ゲーム制作にチームの雰囲気って
とても重要ですからね。
いいチーム=良いゲームが出来る環境ですから。

技の性能やコンセプトは
バトル班から出ていましたが
平木さんの拘りはどこでしょうか?
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最初、モーションチームに合流する前の
リュウを見た時に思ったことが

「ナンバリングなんだから何かやらなくては」という
気持ちで、
過去の良いトコ取りをしているようで
ちぐはぐだったんだよ。
海外はスーパーヒーローだと思っているしさ。
でも、原点に戻るようにした。

リュウは
透明に近い白じゃないといけなかった。

色々な事をわかったうえで
削れるだけ削ってシンプルにしました。

一番最初のリュウに戻して
ここから先、歴史を重ねて行って、
リュウらしい技を増やして行くのは有りだと思う。

シンプルな醤油ラーメンだよね。
リュウは。
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醤油ラーメン。
豚骨とか背油系じゃなくって。
シンプルで骨太という事ですね。
技一つ一つを吟味して闘う。
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そうだね。
色々流行があって、
一時的にいろんなラーメンに行くけど
最後はちゃんと仕事が丁寧な
醤油ラーメンに戻っていくんだよ。

「一生食うならどれよ?」って聞かれたら
やっぱり醤油ラーメンだからね。
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一生食っていく は重要ですね。

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リュウのモーションも
今はやりの具材を乗っけたり、
アブラ増したり、色々してたように見えたわけ。

それがコンボだったり、
スタイリッシュなモーションだったり
色々やりすぎていた。

でも
醤油ラーメンには合わないんだよね。
誰でも帰って来れるラーメン(リュウ)にしないと
10年戦えないからね。

まぁ背油とかは
ケンがやってくれるかなーって(笑)

ちょっと流行のヤツいっとくかみたいな(笑)
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ちょっと 摘まんで おくかみたいな。(笑)


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そうそう(笑)
今回はそういう棲み分けがアリって聞いてたから
リュウはやり切れたね。

ここだけの話だけど
リュウは「シブカッコいい」とか
「どんくさいカッコいい」が表現できるんだよ。

しなる様な華麗な蹴りとかじゃなくて
丸太の様な足をぶん回して蹴る、で
カッコイイが出せるんだよね。
当時、ドットの時代のリュウを見てたから。

でも「シブカッコいい」の感覚が
誰にでもあるわけでもないし
海外では特に伝わりにくいので
危ない橋かな、とは思った。
でも、ここでやっておかないと、と思ったね。


というわけで、
今回はキャラ作りやモーションに関して
色々聞いてきました。
キャラクター達が沢山のユーザーさんに愛され
末永く登場できるためのアイデアや思いを
きくことができました。
伏字が多くてスミマセン。
平木さん、ありがとうございました。
皆さんも読んでいただきありがとうございました!
また次回!



■きいている人■
なかやま
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■こたえてくれた方■
平木さんのコラムはこちらから
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K○F誕生秘話

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S○Kさんに入社した時の、
というか
当時の(1993年頃)K○Fチームの
雰囲気はどうでした?
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愚連隊、というかはぐれ者みたいなチームだったよ(笑)

カプコンやめて来た人たちの集まりに
アイ○ムの人たちが合流して出来たのが
K○Fチームなんだよ。

その当時は、他の部署が○狼伝説、龍○の拳、
サムライ○ピリッツを作っていて盤石なわけ。
「で、お前らどうすんだ?」みたいな雰囲気になって
結局、色々キャラを借りて作ったんだよ。
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タ○ベさん※3 がディレクターだったんですよね。
その当時は「サバイバー」って名前で
樽やドラム缶を担ぐ、投げる
アクションもあったと聞いています。

テ○ー・○ガードやリョ○サカ○キなど
錚々たる主人公がいる中
そのタイトルの主人公を
作らないといけなかったわけじゃないですか?
※3 ○邉豊寿さん、クイズ迷探偵NE○&GE○のモデルにもなってる。
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そうそう。
やるからには勝とうと思ってたよ。

自分の言ったことに相反するけど
「シブカッコイイ」だけじゃなくても良いじゃん
ってのがあったね。
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でもそれが時代に合ってたんですよね。
伊津野さんも言われていたんですが
「ユーザーさんに近い所の感覚」が
はっきり出ていたのではないかと。
本当に94年という時代に合っていたんでしょうね。
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そうだね。
景気も良かったしね。
チョーシこいてたね(笑)
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(笑)
毎年出すってのは凄いですよね。
キャラも大変だったんじゃないですか?
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まぁ考え方によっちゃ
数体キャラを足せばよかったわけだから。
追加が毎年2チームだとして
新キャラ6キャラ追加すればいいから。
あとはボスを作ればいい。
7体のキャラを1年かけて作ればいいじゃん、
みたいなね。
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平木さんにとって
K○Fってどんなタイトルだったのですか?

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デビュー作!

デビュー作はどんな人にも一つしかないから
後悔しないように
その時に出来る事は全部出しきった。

そのおかげで、S○K在籍の時から
カプコンの友達が出来たり
その後にいろんなチャンスがもらえたりした。

とても大切に思ってるし、感謝してます。

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